2005年11月

引用11/06

もうじき、涙に代わって深いため息がやってくるだろう。思い出を、戻り来る亡霊を、呼び出すと同時に追い出して。元の親族が「なにもかもやってしまい」、きみの名を口にすることすらなく、思い出のかけらを話題にしても、ひたすら記憶の喪失のなかに没入し、忘却の河レテをせきたてるためならなんでもするのを、ぼくは望んでいない。「もうすぐじきに、不眠の逆がやってくるだろう[……]」

父親が戻ってくる夢を見た。
じつは死んでいなかったということなのかと思ったら、危篤から脱したというような雰囲気で、一度死んだような、ギリギリの体調で戻ってくるというような話だった気がする。父の姿を見ることはできず、伝え聞きだった。こんどこそ何かしたいと思って、寒がりだった華奢な父の首元に、毛布やあたたかいものをかけようと、必死に探した。これはわたしの夢なんじゃないか、とは思っていたのだけれど。
くすりとお酒はやっぱりよくない。 続きを読む
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